こんばんは.本日はRiddled Basinについて.
xn+1=xn2-yn2-xn-λyn
yn+1=2xnyn-λxn+yn
zn+1=zn2-(1+λi)zn~
上に示した写像について考えます.以降,λ=1とします.
この写像には3つのアトラクターがあります(Fig.1).
x:[-1.8, 2.4]
y:[-2.4, 1.8]
Fig.1 Riddled Basin attractor
初期値z0=x0+y0iによって,発散,赤アトラクタに収束,緑アトラクタに収束,青アトラクタに収束,のどれかになります.アトラクタへ収束する速度に応じて色付け(速い方が白い)したものがFig.2です.
Fig.2 Riddled Basin
非常に入り組んだ構造を持っており,カオスな画像です.
このように入り組んでいるのをRiddled Basinというらしいです.
・おまけ
Fig.3 霜降り
赤のみで着色するとこの様になります.霜降り肉みたいです.あまり食べたい形ではないですが.
元ネタは下.
参考文献
金丸隆志.“リドル・ベイスン”.<http://brain.cc.kogakuin.ac.jp/~kanamaru/Chaos/RiddledBasin/>.金丸隆志のページ.(参照2009年4月9日)
2009年4月23日木曜日
2009年4月16日木曜日
カオス #17 ロジスティック写像
こんばんは.最近の投稿がすべて"カオス"でカオスですが,再びロジスティック写像です.今回は小ネタ.
・不変測度
不変測度は,かなりいい加減な説明をすると,xに対しf(x)を繰り返し適用していって,関数の値がどのくらいの割合で分布しているかみたいなものです.以前にも可視化したものを投稿しましたが.
ロジスティック写像f(x)=ax(1-x)に対しての不変測度は,例えばa=3.7の時は,下のようになります.
Fig.1
xの範囲は[0,1]です.
で,これを動画にしてみると,下の様になります.
この動画は,映像作品としてはあまり面白くないようです.ロジスティック写像マニアの方なら面白いかも知れませんが.
10分間じーっと見ていてくれた方はお疲れ様です.
・カントル集合
f(x)=ax(1-x)において,a>4の時は,ほとんどのxは-∞に発散します.発散しないxの集合をΛとした時,Λはカントル集合なのだそうです(詳しいことは省きます).で,aを変化させていき,xの発散速度に応じて色付けをしてみるとこんな感じになります.
Fig.2
aの範囲は[4,2+√5](下から上),xの範囲は[0,1]です.黒くになるにつれて,発散が遅いことを示します.黒い線がいくつか見えますが,これがΛに入るらしいです.
今回は1次元的な画像でしたので,あまり面白みがなかったかも知れません.
・不変測度
不変測度は,かなりいい加減な説明をすると,xに対しf(x)を繰り返し適用していって,関数の値がどのくらいの割合で分布しているかみたいなものです.以前にも可視化したものを投稿しましたが.
ロジスティック写像f(x)=ax(1-x)に対しての不変測度は,例えばa=3.7の時は,下のようになります.
Fig.1
xの範囲は[0,1]です.
で,これを動画にしてみると,下の様になります.
この動画は,映像作品としてはあまり面白くないようです.ロジスティック写像マニアの方なら面白いかも知れませんが.
10分間じーっと見ていてくれた方はお疲れ様です.
・カントル集合
f(x)=ax(1-x)において,a>4の時は,ほとんどのxは-∞に発散します.発散しないxの集合をΛとした時,Λはカントル集合なのだそうです(詳しいことは省きます).で,aを変化させていき,xの発散速度に応じて色付けをしてみるとこんな感じになります.
Fig.2
aの範囲は[4,2+√5](下から上),xの範囲は[0,1]です.黒くになるにつれて,発散が遅いことを示します.黒い線がいくつか見えますが,これがΛに入るらしいです.
今回は1次元的な画像でしたので,あまり面白みがなかったかも知れません.
2009年4月11日土曜日
カオス #16 悪魔の階段
怪しいタイトルになってまいりました.フラクタルな要素があったりする,1変数の関数について.
・悪魔の階段
この関数は,ほとんど至る所でf'(x)=0なのに,f(0)≠f(1)です.こんな階段あったら欲しいですね.坂が無いのに,歩いていたらいつの間にか頂上に着いています.
Fig.1 Devil's staircase
・ワイエルシュトラス関数
ワイエルシュトラスが1875年に作ったもので,どこでも微分不可能な連続関数だそうです.
Exp.1 Weierstrass function
Fig.2 Weierstrass function(a=1/2, b=3)
・リーマン関数
この関数は1861年頃リーマンが考案したもので,連続だが,どこでも微分できないと考えました(実際にはx=πなどで微分可能でしたが).
Exp.2 Riemann function
Fig.3 Riemann function
・高木関数(ブラマンジェ曲線)
この関数は高木貞治が1903年の論文で,「連続だが至る所で微と分不可能な関数」として構成しました.
ブラマンジェとは洋菓子の一種です.この関数のグラフがブラマンジェに似ています.
Exp.3 Takagi function(Blancmange curve)
Fig.4 Takagi function(Blancmange curve)
これらの画像は壁紙にぴったりです.
参考文献
E.ハイラー,G.ヴァンナー.解析教程.東京.シュプリンガー.ジャパン,2007,280p.
・悪魔の階段
この関数は,ほとんど至る所でf'(x)=0なのに,f(0)≠f(1)です.こんな階段あったら欲しいですね.坂が無いのに,歩いていたらいつの間にか頂上に着いています.
Fig.1 Devil's staircase
・ワイエルシュトラス関数
ワイエルシュトラスが1875年に作ったもので,どこでも微分不可能な連続関数だそうです.
Exp.1 Weierstrass function
Fig.2 Weierstrass function(a=1/2, b=3)
・リーマン関数
この関数は1861年頃リーマンが考案したもので,連続だが,どこでも微分できないと考えました(実際にはx=πなどで微分可能でしたが).
Exp.2 Riemann function
Fig.3 Riemann function
・高木関数(ブラマンジェ曲線)
この関数は高木貞治が1903年の論文で,「連続だが至る所で微と分不可能な関数」として構成しました.
ブラマンジェとは洋菓子の一種です.この関数のグラフがブラマンジェに似ています.
Exp.3 Takagi function(Blancmange curve)
Fig.4 Takagi function(Blancmange curve)
これらの画像は壁紙にぴったりです.
参考文献
E.ハイラー,G.ヴァンナー.解析教程.東京.シュプリンガー.ジャパン,2007,280p.
2009年4月6日月曜日
カオス #15 畑政義写像
2009年4月3日金曜日
カオス #14 畑政義写像
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