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2009年1月13日火曜日

電子工作 #3 矩形波発生器

こんばんは,ここ最近色々弄っていたものについて.

まず,この頃,適当な部品を組み合わせ,電子楽器もどきを作ろうと思っていました.
音を鳴らすためには,適当な発振器で信号を生成して,それをスピーカに通せばそれだけで音が鳴ります.
で,音階も制御できないとマズイです,面白くないです.音階は発振器の周波数に対応するので,てっとり早く発振器の周波数を変えられる必要があります.
という事で,前回用いた発振回路と同じものを用いれば良いという結論に至りました(RまたはCを変えるだけで周波数を変えられます).
問題は,音の数ですが,3オクターブ位出せればいいかと思っていました.が,仮に一つの音に一つの発振回路を割り当てた場合,かなり費用がかかります.また,実際の回路制作にも負担がかかります.散々色々考えた挙句,下のような回路にしました.



可変抵抗+スイッチの部分は,実際にはもっと沢山(12個位)あります.また,トランジスタ付近は,増幅回路ですので無くても動きます.
ポイントは発振回路を一つにして,回路中の抵抗値と,静電容量(コンデンサ)をスイッチで変更できるようにしたことです.T=3RCから,f=1/3RC,つまり,静電容量が1/2倍になると周波数が2倍になり,1オクターブ上昇するということです.ですので,コンデンサ部分でオクターブを制御して,抵抗部分でドレミファ…を制御するということになります.

制作ですが今回は,ブレッドボードに組んだだけです(実験的に設計しただけですので).

この回路を作成した後,大変だったのは,音調整です.可変抵抗で地道に音合わせをする必要があるので,中々面倒でした.
実際に音を鳴らしてみましたが,矩形波による「ビー」という音が割と明瞭に聞こえます.増幅回路を通すとかなり大きな音が出ます.

又機会があれば,実際に基盤に組むか,その他の電子楽器もどきでも作ってみようかと思います.

2008年12月24日水曜日

電子工作 #2 クリスマス用イルミネーションの制作

今はクリスマスシーズン,しかし予定は皆無.そんなあなたにクリスマスイルミネーションを.


こんばんは,今回はクリスマス特集.

というわけで,LEDがチカチカするものを作ろうと思います.単にチカチカするだけではやっぱりつまらないので,こんな機能をつけました.

1.周波数(チカチカする速さ)が可変
2.LEDのひかり方を自由に変えられる

そんなわけで,下のようなブロック図を考えました.


ブロック図

RC発振器は,NOT回路,抵抗,コンデンサのみで作れる発振器です.さらに抵抗(コンデンサ)の値を変えることで,周波数を変えることが出来ます.
シフトレジスタは,クロックが入るたびに,内部のレジスタの値が1ずつずれていきます.これを循環させればLEDの点灯パターンはグルグルと回ります.イルミネーションには最適です.
クリアスイッチは,シフトレジスタの値を全てOFFにします.
ビットスイッチは,押し続けている(ONの状態をキープ)とRC発振器のクロックが立ち上がるたびに,シフトレジスタのあるビットがONになります.あるビットのみONにすることが出来れば,クリアスイッチと組み合わせることにより,LEDの点灯パターンを自由に変えることが出来ます.

で,必要なICですが,シフトレジスタは74164(D-FF)で容易に実現できます.また,RC発振器とスイッチ部は,NOTとNANDのみで構成出来るので,7400と7404が1つずつあれば十分です.

結果,下のような回路図になりました.


回路図

試験的制作なので,細かい部分に気を配っていませんがご容赦を.
RC発振器に関してですが,周期はT=3RCくらいだそうです(参考 CPUの創りかた 渡波 郁著).半固定抵抗は抵抗値を0[kΩ]~300[kΩ]に調整することができるので,周期の調整範囲は1.8[s]~0[s]となります.
クリアスイッチは,74164のCLRが負論理ですので,スイッチがONの時0[V]が入力されるようになっています.
D-FFは,出力をそのままLEDに入力しています.
ビットスイッチ周辺では,QH(レジスタの最後の値)がON,または,ビットスイッチがONの時にQAがHになる(A=B=H)ようにしています.
また,LED16つは赤緑青黄を各4つにしました.

では設計はここらへんで終わりにして,制作に入ります.

基盤は,(安く仕上げたいという思いから)下のサンハヤトユニバーサル基盤ICB-86にしました.


あとは先の回路図をちまちまと半田付けしていくだけです.


ちまちま配線中.配線はあまり得意では無いので,抵抗の切れ端などを上手く利用して,配線する量を最小限にとどめています.写真からも分かりますが,IC3つの間隔がかなり狭いので,電源周りの配線がきつかったです.


電源部へのぶっとい導線.


2[μF]のコンデンサがありませんでしたので,1[μF]のコンデンサを並列につなぎ,容量を2倍にしています.

というわけで…



完成.LEDの配線がやっつけ気味です….

早速光らせました(といっても配線中にテストで光らせましたが…).


これでいいクリスマスが送れそうです.

まとめ

最終的に使用した部品は以下のとおりです.

基盤 *1
抵抗 1[kΩ] *2
半固定抵抗 300[kΩ] *1
積層セラミックコンデンサ 1[μF] *4
電解コンデンサ 100[μF] *1
74HC00 *1
74HC04 *1
74HC164 *1
LED赤 *4
LED緑 *4
LED青 *4
LED黄 *4
タクトスイッチ *2
線材

全体を通して,問題なくスムーズに制作を終えることができました.事前にブレッドボードでテスト回路を組んでいたので,それがよかったのかも知れません.今回の制作から分かったことは…
・ブレッドボードで実験しておくことが大事
・抵抗,コンデンサ,ICなどは多種多量に用意しておくのが良い
・はんだ付けの前に,実際に基盤に部品をはめてみて配置を検討しておくのが良い
・D-FFの使い勝手が良い
です.

ではでは,以上クリスマス特集でした.

~おまけ~



超高輝度青色LED7個点灯

2008年12月20日土曜日

電子工作 #1 購入

こんばんは,先日千石電商の通販で色々購入したので,そのメモを.

購入リスト

・抵抗
330Ω*100
1kΩ*100
4.7kΩ*100
10kΩ*100
100kΩ*100
470kΩ*100
・半固定抵抗
5kΩ*40
300kΩ*10
・積層セラミックコンデンサ
0.1μF*50
1μF*20
・電解コンデンサ
100μF*20
・トランジスタ
2SA1015*10
2SC1815*10
・IC
74HC00*10
74HC04*10
74HC123*2
74HC164*2
・ICソケット
平ピン14P*10
平ピン16P*10
・三端子レギュレータ
7805*2
・スイッチ
ミツミ電機タクトSW*40
ミヤマ電器トグルSW(2P水平)*3
・LED
赤*10
緑*10
青*10
黄*20
・基盤
サンハヤト ICB-86*3
サンハヤト ICB-288*3
サンハヤト ICB-96PU*2
サンハヤト ICB-96*2
・ブレッドボード
サンハヤト SRH-10*1
サンハヤト SRH-5*2*1
・電池ボックス(単3*3)*2
・DCジャック
φ2.1*2
・スピーカ
8Ω0.2W*3
・半田*1
・半田吸い取り線*1
・電線*1

この他に関係ないもの(SDカード)も買いました.
結局,最終的な合計金額は\16,422でした.

ちょこちょこいろいろやろうと思うので,報告できればいいと思います.
では.