今はクリスマスシーズン,しかし予定は皆無.そんなあなたにクリスマスイルミネーションを.
こんばんは,今回はクリスマス特集.
というわけで,LEDがチカチカするものを作ろうと思います.単にチカチカするだけではやっぱりつまらないので,こんな機能をつけました.
1.周波数(チカチカする速さ)が可変
2.LEDのひかり方を自由に変えられる
そんなわけで,下のようなブロック図を考えました.
ブロック図
RC発振器は,NOT回路,抵抗,コンデンサのみで作れる発振器です.さらに抵抗(コンデンサ)の値を変えることで,周波数を変えることが出来ます.
シフトレジスタは,クロックが入るたびに,内部のレジスタの値が1ずつずれていきます.これを循環させればLEDの点灯パターンはグルグルと回ります.イルミネーションには最適です.
クリアスイッチは,シフトレジスタの値を全てOFFにします.
ビットスイッチは,押し続けている(ONの状態をキープ)とRC発振器のクロックが立ち上がるたびに,シフトレジスタのあるビットがONになります.あるビットのみONにすることが出来れば,クリアスイッチと組み合わせることにより,LEDの点灯パターンを自由に変えることが出来ます.
で,必要なICですが,シフトレジスタは74164(D-FF)で容易に実現できます.また,RC発振器とスイッチ部は,NOTとNANDのみで構成出来るので,7400と7404が1つずつあれば十分です.
結果,下のような回路図になりました.
回路図
試験的制作なので,細かい部分に気を配っていませんがご容赦を.
RC発振器に関してですが,周期はT=3RCくらいだそうです(参考 CPUの創りかた 渡波 郁著).半固定抵抗は抵抗値を0[kΩ]~300[kΩ]に調整することができるので,周期の調整範囲は1.8[s]~0[s]となります.
クリアスイッチは,74164のCLRが負論理ですので,スイッチがONの時0[V]が入力されるようになっています.
D-FFは,出力をそのままLEDに入力しています.
ビットスイッチ周辺では,QH(レジスタの最後の値)がON,または,ビットスイッチがONの時にQAがHになる(A=B=H)ようにしています.
また,LED16つは赤緑青黄を各4つにしました.
では設計はここらへんで終わりにして,制作に入ります.
基盤は,(安く仕上げたいという思いから)下のサンハヤトユニバーサル基盤ICB-86にしました.
あとは先の回路図をちまちまと半田付けしていくだけです.
ちまちま配線中.配線はあまり得意では無いので,抵抗の切れ端などを上手く利用して,配線する量を最小限にとどめています.写真からも分かりますが,IC3つの間隔がかなり狭いので,電源周りの配線がきつかったです.
電源部へのぶっとい導線.
2[μF]のコンデンサがありませんでしたので,1[μF]のコンデンサを並列につなぎ,容量を2倍にしています.
というわけで…
完成.LEDの配線がやっつけ気味です….
早速光らせました(といっても配線中にテストで光らせましたが…).
これでいいクリスマスが送れそうです.
まとめ
最終的に使用した部品は以下のとおりです.
基盤 *1
抵抗 1[kΩ] *2
半固定抵抗 300[kΩ] *1
積層セラミックコンデンサ 1[μF] *4
電解コンデンサ 100[μF] *1
74HC00 *1
74HC04 *1
74HC164 *1
LED赤 *4
LED緑 *4
LED青 *4
LED黄 *4
タクトスイッチ *2
線材
全体を通して,問題なくスムーズに制作を終えることができました.事前にブレッドボードでテスト回路を組んでいたので,それがよかったのかも知れません.今回の制作から分かったことは…
・ブレッドボードで実験しておくことが大事
・抵抗,コンデンサ,ICなどは多種多量に用意しておくのが良い
・はんだ付けの前に,実際に基盤に部品をはめてみて配置を検討しておくのが良い
・D-FFの使い勝手が良い
です.
ではでは,以上クリスマス特集でした.
~おまけ~
超高輝度青色LED7個点灯
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