2009年4月16日木曜日

カオス #17 ロジスティック写像

こんばんは.最近の投稿がすべて"カオス"でカオスですが,再びロジスティック写像です.今回は小ネタ.

・不変測度

不変測度は,かなりいい加減な説明をすると,xに対しf(x)を繰り返し適用していって,関数の値がどのくらいの割合で分布しているかみたいなものです.以前にも可視化したものを投稿しましたが.

ロジスティック写像f(x)=ax(1-x)に対しての不変測度は,例えばa=3.7の時は,下のようになります.


Fig.1

xの範囲は[0,1]です.

で,これを動画にしてみると,下の様になります.



この動画は,映像作品としてはあまり面白くないようです.ロジスティック写像マニアの方なら面白いかも知れませんが.
10分間じーっと見ていてくれた方はお疲れ様です.

・カントル集合

f(x)=ax(1-x)において,a>4の時は,ほとんどのxは-∞に発散します.発散しないxの集合をΛとした時,Λはカントル集合なのだそうです(詳しいことは省きます).で,aを変化させていき,xの発散速度に応じて色付けをしてみるとこんな感じになります.


Fig.2

aの範囲は[4,2+√5](下から上),xの範囲は[0,1]です.黒くになるにつれて,発散が遅いことを示します.黒い線がいくつか見えますが,これがΛに入るらしいです.

今回は1次元的な画像でしたので,あまり面白みがなかったかも知れません.

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