2009年11月8日日曜日

数学 #11 数値解析 #4 台形則

数値計算ネタ.

積分の近似計算です.今回も対象として,フレネル積分を用います.
しかし,計算方法が違います.今回は台形則という方法を使います.


参考までにフレネル積分(sin版).


台形則

式はこんな感じです.



式だけだと意味不明なので,図をFig.1に示します.


Fig.1 trapezoid

赤線:y=sin(x2)
青い台形一つの面積:h/2(f(xi)+f(xi+1)

台形のパラメタは以下の様に対応.Fig.1ではh=0.25です.
上底:f(xi)
下底:f(xi+1
高さ:h=x軸の刻み幅
ですので,青い台形の面積の総和をとる式を構成すると,始めに示した式が出来上がります.

また,h(刻み幅)が小さければ小さいほど,計算の精度が上がる事も分かると思います(台形がどんどん細くなり誤差が減っていく).例えば,h=1/16の時はFig.2のようになります.青の面積を全て足し合わせたものが近似値なので,精度が高くなる事が納得できると思います.


Fig.2

実際にFig.1のパラメタで計算したのがFig.3.


Fig.3
0≦x≦8
h=1/4
刻み幅が大きいので,かなりがたついています(ただ,前回の様に発散してはいません).

hを小さくすると(Fig.2と同じ)Fig.4のような感じ.


Fig.4
0≦x≦8
h=1/16

非常に滑らかになり,精度が大幅に向上しています.

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