きっと,誰もが見たことある,そう信じているのが下図です.
Fig.1 Mandelbrot set
この図はマンデルブロ集合を可視化したものです.
マンデルブロ集合とは,ブノワ・マンデルブロ(Benoît B. Mandelbrot)が発見したものです.彼は,フラクタルの父として著名です.
定義:
マンデルブロ集合とは,次の漸化式
zn+1=zn2+C
z0=0
において,lim(n→∞)znが発散しなかった時の複素数C全体の集合.
というわけで,たった数行で説明できるものです.複素数を知っている人なら,理解できます.Fig.1で言うと,黒い部分がマンデルブロ集合です.カラフルな所はマンデルブロ集合ではなく,znの発散速度に応じて,色づけしたものです.
ちなみに,実際の計算時には
zn=xn+yni
C=a+bi
=>
xn+1=xn2-yn2+a
yn+1=2xnyn+b
としています.
z2ときたら,z3がどうなるか知りたくなります.というわけで,指数を3,4とした時のものが下になります.
Fig.2 zn+1=zn3+C
Fig.3 zn+1=zn4+C
指数が2の時には一つだったダルマ状のモノが段々増えていきます.nを指数とすると,n-1個のダルマが出来るようです.
ついでに指数が1の時も…
Fig.4 zn+1=zn+C
これらの図形は自己相似っぽいフラクタルです.厳密には,拡大すると少しずつ違った図形となるらしいです.
ちょっと配色を変えたり,拡大したものを下にチョコチョコと載せておきます.
ギャラリー
Fig.1の一部を何倍かに拡大したもの.同じような形が出てきます.絵としてはこちらのほうが綺麗です.
Fig.1の一部を何倍かに拡大したもの.
割と綺麗に描画出来てると思います.
配色を変更.
こんな風に見える場所もあります.
次は,さらに指数が小数だとどうなるかを紹介しようかと思います.
参考文献
Wikipediaの執筆者たち.“マンデルブロ集合”.<http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%AB%E3%83%96%E3%83%AD%E9%9B%86%E5%90%88>.Wikipedia.(参照2009年2月22日)
森川浩.“マンデルブロー集合”.<http://www2.neweb.ne.jp/wc/morikawa/man.html>.数理科学美術館.(参照2009年2月22日)
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