彼の自伝(「ご冗談でしょう、ファインマンさん」)の中にこんな文章がありました.
ウッズの本には積分記号の中で係数を微分する方法もでていたが、あれだって一種の演算だ。ところが大学ではこれをあんまり教えないし、強調もしない。僕はウッズの本のおかげでその方法の使い方を覚え、それからもずっと馬鹿の一つ覚えみたいに、あれを繰り返し役に立ててきた。何しろ本を読んで覚えた自己流だから、僕のはずいぶんへんてこな積分法だったと思う。
というわけですが,この「積分記号の中で微分する」というのが暫くどういった方法か分かりませんでした.最近になって調べ直した所,解析概論の中に例を含めて載っているとのことなので,早速見てみました
解析概論
第4章 無限級数 一様収束
48. 連続的変数に関する一様収束 積分記号下での微分積分
仮定,条件は素っ飛ばすので厳密は微塵もなくなりますが,つまりは,
ということです.
例1:
下の定積分は直ぐに求められます.
ここで,両辺をαで偏微分すると,
となります.
同様にすると,n階偏微分の時
という公式が出来ます.
例2:
下の定積分も頑張れば求められます.
そして,
と改め,αでn階偏微分すると,
となります.
こんな方法があるのでした.
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https://physicsgg.files.wordpress.com/2019/11/advanced_calculus_woods.pdf
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